Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

明日は3講座

2019年11月08日 23時42分35秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

   

 明日は10時30分から17時過ぎまで、みなとみらいのクイーンズタワーで3つの講座が行われる。台風19号の影響で延期なっていた講座が午前中に入ったため。12時から13時と、14時半から15時半が休憩時間となった。12時からは昼食休憩、14時半から15時半がコーヒータイムと、いい具合に収まったものである。

 「考古学が描き‥」の講座の第1回目と第4回目、ならびに「アートの魅力-芸術から「世界」を見る 「私」を見つめる」の第1回目である。
 「アートの魅力‥」の講座は解説ちらしだけではピンとこないものがあるが、選択してみた。私の興味とすれ違っていたらどうしようと、少しドキドキである。


気持ちの悪い会話の一端

2019年11月08日 20時56分18秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 本日神奈川県立歴史博物館の前を昼近くに歩いていた。交差点で数名のサラリーマンの群れとすれ違ったが、そのときにビックリするような会話が耳にとどいた。年上のサラリーマンが 年下と思われる若いサラリーマンに「俺はおまえの女房に文句がある。そんなこと言わせるな」と大声で言っているのである。私は思わず耳を疑った。
 話題の内容や、前後の会話の流れなどはまったくわからないので、何ともいいようがないが、それにしてもひどい言い草である。若いサラーマンの妻が、専業主婦なのか、勤め人なのか、同じ会社の社員なのかすらわからない。
 だが、ちょっと待てよ、と思わず振り向いた。一応踏みとどまった。だが、会社というの仕事をするところであろう。部下や若いサラリーマンの夫婦間のことに踏み込んで、しかも真昼間に、他の人も行き交う中で大声で「お前の女房に文句がある」というのは穏やかではない。
 私はブラック企業の典型のような会社の上司と部下なのかと疑った。
 云われた若い方のサラリーマンの顔も、この言葉を吐いた年上と思えるサラリーマンの貌の表情も、詳しくは分からなかった。しかし実に不愉快な気分で博物館前まで約50メートルを歩いた。
 切符を購入して中に入る頃には展示に集中したが、博物館から出てきて桜木町駅近くになってふと思い出した。胃から何か消化の悪い物が湧き上がってくるように苦い思いが頭の中を駆け巡った。

 あの罵声のような大声の中身はなにを意味していたのだろうか。

 残業でも続いて家庭が悲鳴を上げていることが背景にあったのか、共働きで妻にばかり負担がかかっていることの反映だったのか、寿退社の強要だったのか‥‥、いづれにしてもまともな会話には思えなかった。

 


「真教と時衆」(県立歴史博物館)

2019年11月08日 19時59分28秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

   

 神奈川県立歴史博物館で開催中の「時宗二祖上人七百年御遠忌ごおんき記念 真教と時衆」展を見てきた。  連立博物館のHPに掲載されている展覧会概要は次のとおり。

★神奈川県藤沢市に総本山・清浄光寺(遊行寺)を置く時宗は、「南無阿弥陀仏」の念仏を勧めて諸国を遊行した鎌倉時代の僧、一遍によって開かれました。宗祖一遍その人は「我化導は一期ばかりぞ」とそもそも教団を形作る姿勢や意志はなかったと言い、一遍亡き後、「時衆」と呼ばれた僧尼をまとめ教団として確立したのが二祖他阿弥陀仏真教でした。一遍の旅に随行し一遍歿後も諸国を遊行した後、真教は相州当麻山無量光寺に拠点を定め、教団の強化と後身の育成に努めました。
 2019年は、真教が文保3(1319)年に無量光寺に歿して700年の御遠忌にあたります。これを期して、全国に400か寺を数える時宗寺院に伝来する遺宝の中から真教や東国にゆかりの名品を一堂に会して二祖真教の事蹟と時宗の文化財を紹介します。
 本展は、遊行寺宝物館を第1会場、神奈川県立歴史博物館を第2会場として会期を重ねて開催します。総本山・清浄光寺、無量光寺のほか、真教の寿像を伝える蓮台寺など名刹も多い神奈川の地で、時宗の歴史と信仰に触れ、生み出された美術作品の数々をご堪能ください。

 時宗の総本山である藤沢市の遊行寺の宝物館と県立歴史博物館の二つの会場で開催されている。ともに明後日10日(日)までが会期である。

 見どころは国宝「一編聖絵」の第12巻を直に見ることができることである。前期展示では第11巻も見ることができたが、展示そのものに気がつかなかった。もっとも第12巻もごく一部が開かれていただけであるが。
 鎌倉時代の作品であるが、彩色も鮮明で退色があるとは思えないものであり、驚いた。色だけでなく、描写の線も鮮やかであった。
 また信仰の対象となった各種の阿弥陀三尊像も手の込んだもので今回は7組、さらに阿弥陀如来立像と菩薩立像のそれぞれ単体のものもあった。やはり重要文化財師弟の埼玉県向徳寺の銅製の阿弥陀三尊像(1249)は衣文も如来・菩薩の表情もおおいに惹かれた。いづれの三尊像も特別に大きいものではなく、高さも1mに満たないが、よく磨かれて信仰のあつさを感じた。