Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

モーツアルト弦楽四重奏曲第22、23番

2023年03月02日 22時20分59秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

 本日は久しぶりにモーツアルトを聴くゆとりができた。早速これまで聴いていた弦楽四重奏曲の最後の1枚、第22番、第23番を繰り返し聴いている。「プロシア王セット」の第2番と第3番である。
 この5枚組10曲の四重奏曲の中でも、とても聴きやすい曲である。いづれも細かな音が飛び跳ねるように軽快に弾んでいく。いづれもチェロの音色が美しい。チェロを弾いたというフリードリッヒ・ウィルヘルム2世への献呈を想定していた曲なのでチェロが活躍する場面が多い。解説では第3曲ではチェロの活躍という意識は希薄というが、それでも第3楽章まではチェロの音色が美しいと私は思う。

 少し風はおさまっているが、ときどき強く風が舞う。
 CDがいったん終了したので、これより「古今和歌集仮名序」の書き写しをして、本日の作業は終了。


強風・波浪・乾燥注意報

2023年03月02日 21時16分18秒 | 天気と自然災害

 横浜では夕方から北風が強くなり、21時近くまでとても強い風が吹いていた。今は少しおさまって風の唸り声はごく弱くなった。
 19時前に最大瞬間風速が24.5mの北風となっており、空は厚い雲で覆われてしまった。今年になって一番強い風だっ他のではないだろうか。さらに昼過ぎには19.6℃にもなった最高気温であるが、急激に気温が低下している。本日の最低気温が20時で8.8℃となっている。しかしこの最低気温も4月上旬並みということなので、例年の今頃はもっと寒いはずである。
 あまりに風が強くなり、玄関前ではプラタナスの大きな葉が風に舞い、扉にぶつかって賑やかであった。先ほどごみのネットの中にその葉を入れて、ようやく静かになった。

 明日の予想では最高気温が12℃。本日よりも8℃も低くなるらしい。最低気温も4℃。

 明日も所用があり、横浜駅まで出かけなければならないが、本日とは違いダウンのコートが必要と思われる。本日は薄いサマーセーターと木綿の一重の上着で出かけたものの、暑いくらいでサマーセーターは脱いでリュックに詰め込んだ。帰宅時には寒くなり始めたが、セーターを取り出さずに家まで辿り着いた。

 


「図書3月号」から その1

2023年03月02日 20時17分36秒 | 読書

 午前中は、神奈川大学の六角橋キャンパスの生協にて書籍の注文。その後、先日購入した喪服の上着の袖をつめてもらったのができあがり、受け取りにみなとみらい地区へ。昼食は二人で神奈川大学のみなとみらいキャンパスにある食堂にて。
 帰宅後は「図書3月号」読みながら休息。いつものように覚書として。

・[表紙]レンブラント             杉本博司
レンブラントの絵は不思議だ。薄暗い部屋に人物が佇むのだが、一体その光がどこから来るのか皆目見当がつかない。一瞬蠟燭の光かと思う。しかしその影は柔らかく、蝋燭特有の強い影がどこにも見当たらない。‥異様に不自然なのだ。‥レンブラントのスタジオは昼日中の柔らかい光満ちいていたのだ。‥レンブラントは非妥協的完璧主義者だったのだ。レンブラントは背景を暗く暗く落としていった。。いわば昼の光を夜の闇に閉じ込めようとしたのだ。闇は微細な光を引き立てる。‥真実など芸術の世界には存在しないのだ。

・満蒙開拓団の歴史から「国策」を考える   加藤聖文
岸田首相は原発再稼働を決めた。‥相変わらずこの国は一度決めた国策を止めることはおろか転換することもできない。大日本帝国でも日本国でも国策をめぐる本質は変わっていないのだ。78年前に破綻した満蒙開拓団を巡る歴史は‥悲劇の大きさに反比例してなぜ責任の所在が曖昧になるのか、その本日を見事に表している。国策は一部の権力者の悪意や利害だけで決まるものではない。現業に対して危機感を抱くやる気のある者たちの「善意」から生まれるものであり、動機と結果のギャップが大きければ大きいほど、結果を直視できなくなり、評価を狂わせてしまう。

・シェフチェンコの《遺言》について     藤井悦子

・無茶苦茶                 柳 広司

・光のなかへ                小澤征良

・脳科学者がイヌを飼ったら         明和政子
「ヒトとは何か」を知りたくて研究を生業としている私にとって、チンパンジーは「師」である。‥ヒトだけ見ていては気づかない人間らしい側面がはっきりと浮かび上がってくる。チンパンジーとヒトの間にあるほどよい距離はヒトが自らの存在を思考し、客観的に理解する手がかりを与えてくれる。イヌとの距離は私にとってあまりに近すぎる。イヌはヒトと共生する環境において適応的に働く脳と心を進化の過程で獲得‥ヒトの脳が予測、期待するとおりのふるまいをする。‥自己を冷静に振返る機会がなかなか得られない。イヌは私にとって師ではない。

・シベリアのパリでの邂逅 ヤン・ポトツキと大黒屋光太夫     畑浩一郎
ロシア政府自らが学術期間を組織し、安定した語学教育を行わねばならない。そこで養成される通訳こそが東方進出の足がかりとなる。イルクーツクでの邂逅は実現せずとも、大黒屋光太夫とヤン・ポトツキは、ロシア東方拡大における現地語教育という問題において共通の土俵にいる。

・おれたちの伝承館         中筋 純
「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目となる」(1985年 ドイツ大統領ワイツゼッカー) 本当の過去を遠ざけてしまうと、本当の未来も遠ざかってしまうのでる。それはロシアのウクライナ侵攻に乗じて昨年末に突如閣議決定された原発の再稼働と新増設という結果をもたらしていることでも明らかだ。

・ゆうやけ七色           近藤ようこ
過去を学ぶのは未来を考えること。