昨晩は22時過ぎに家についた。歩いて帰る途中、みなとみらい地区のあたりで雨粒が顔に微かにあたった。時間にしてわずか10分程度。そして23時ごろには路面が濡れる程度に降った。風呂場から窓の外を眺めるとわずかに路面が濡れ、外灯の灯りに雨が映っていた。音は何もせず、このときは20分ほどで止んだようだ。台風17号に流れ込む東風に沿った雨雲によるものらしい。
昨晩の降水確率は20%だった。予報が当たったということになるのだろうか。
そして朝一番の予報では、午後から日付が変わるまで50%の降水確率。最高気温は23℃、半袖ではビルの中では空調の風が肌寒く感じられるはずだ。
ウォーキングは無理、ちょうどよい休養日になる。だが、日曜日は70%で最高気温が18℃、月曜日も再び50%で22℃の予想である。出来れば土曜日中に雨は上がってほしい。
朝食にバナナが1本と、私の好きな柿がひとつ。そして同じく私の好きなクロワッサン。果物は二人で半分ずつ食べた。今年初めての柿である。種の無い、とても柔らかい私好みの柿であった。
柿は私は柔らかいものが好きである。学生の頃は触れば崩れそうな安売りの柿を、ざるに一山買ってきて、上側を包丁で切ってからスプーンで掬って食べていた。
しかし結婚当初、妻はそのようなものは柿とはいえないといっていた。ある程度サクサクとする歯ごたえが必要だという。実は長年いた職場でも同じ意見が多かった。極端な人はガリガリと齧るのがいい柿なのだと主張した。どうも私は分が悪かった。
一応妻は妥協してくれて、それなりに柔らかい柿を購入してくれるようになった。妻自身もそれを食するようになってくれた。それでもスプーンで掬うほどのものは購入することはない。
退職してからのことだったと記憶しているが、近くの八百屋で一山100円で大きくて赤くブヨブヨのものを購入しきた。それを台所ですするように食べている私を見る妻の目は、異質な世界をのぞくような目であった。このような柿はスーパーでは売っていない。八百屋で売れ残ったもの。今年も一度はそんな柿を購入してみたい。
★朝の柿潮のごとく朱が満ち来 加藤楸邨
★日あたりや熟柿の如き心地あり 夏目漱石
★手に取ればひかりの重み木守り柿 庄司 猛
熟柿とは木になったまま甘く熟させたものをいうとのこと。流通過程で熟させたものという意味ではないという。木守り柿は翌年もよく実るようにわざと残しているのだそうだ。