かなりのセンスのよさが伺われる出色のタイ映画。映像だけであれだけの政治状況を説明してしまうのはかなりの技術が必要。もうハリウッド並みになってるんだね。感心しました。
映像のカットも小気味よく映像自体の推進力になっている。アクション映画に必要なヤマも何回もあり、ラストの意外性と、また人間味も良い後味を残している。考えたら、この映画見終わってから考えたら女性が一人も出ていない。それなのに退屈しなかった . . . 本文を読む
今や珍しい大自然を素材に、宝捜しのためのカヌー、山の中をひょんなことから逃げ回る騒動劇。まあ、理屈なしに楽しめる映画でございます。かなりパロディーっぽいが、意外と笑える。俳優の選択眼といい、まあよく考えてあり、楽しませてくれる。たまにこういう映画もいいよね。
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お気に入りジャ・ジャンクーの新作。北京にいて飛行機に乗らなくても世界旅行が行けるというキャッチフレーズの世界公園。そこで働く地方から出稼ぎに来ている若者の不安、閉塞感が主なテーマだが、そもそも急速な社会変化に対応できない人民の不安めいた吐息が聞こえそうだ。
何か、こういうのって、日本の1960年代、中国と同様、東京オリンピックの当時に似ているような気がするなあ。
相変わらず映像の醒めた美しさ . . . 本文を読む