思ったよりかなり秀作であった。これだからやはり映画は見てみないと分からない。暗く重く痛い残酷な展開も終わってみれば明るさまで感じる爽快なイメージまで持たせてくれる。これはいい映画の持つ一律の条件もひとつである。
演技的にはやはり新井浩文が際立っている。収穫作のひとつ。
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アメリカとは朝鮮にとって何なんだろう、というまずストレートなテーマが日本のそれとダブってしまう。隣国とはいえ、状況的にはまったく同じ。だが、政治的なテーマにしていないところがギドクの才能だろう。あの治療した目をまたつぶしてしまう女の子は谷崎の「春琴抄」だし、ハーフの男の子の心の慟哭もなぜか今村昌平風で日本的なものを凄く感じてしまった。
一番分かりづらかったのはその共通の友人であるが、それはギドク自 . . . 本文を読む
何度見たでありましょう、コングさま。やはり何回見ても最初のコングを思い浮かべてしまうのは仕方がないこと。
この映画、最初からものすごい速さで切り替えるシーンの贅沢なこと。1シーン1シーンがかなりの人を使っていてじっくり見てみたいと眺めるまもなくあっという間に次のシーンに変わる。ものすごい贅沢。かなリ映画を見ている僕でも最近そういうのはあまりお目にかからない。
ゾクゾクさせる出だしだし、映画を作り意 . . . 本文を読む