少々凝っている物語だ。固有名詞が分かりづらく、考えているだけで、次のシーンになってしまう。テーマもさることながら、脚本の作り込みにもう少し工夫が欲しいと思ったが、、。
せりふも発声が良く通らない人もいたし、練習不足ということはないのだろうか、、。客席もあまり乗っていないようでもあったし、、。
何はともあれ、あのラストはあっけなさ過ぎる。また、最後の挨拶が演技者二人だけとはどうしたんだろうか、、。気 . . . 本文を読む
4日は初出だが、朝から東京に出張である。こんなこともサラリーマン生活で初めてのことだと思っている。正月気分のまま東京に帰る家族連れが多い新幹線に乗って重い気分を抱えている。
夕方には話も終わったので、そのまま新宿に出る。
武蔵野館で「再会の街で」を見る。意外と人が入っていない。こんな秀作なのに観客席はゆったりとしている。武蔵野館の正月上映とも思えない。
映画は素晴らしいヒューマン映画だ。良心作でも . . . 本文を読む
ファーストシーンからオリヴェイラの息遣いがこちらに伝わってくる秀作だ。うまい。映画の文法というものが100%完璧に伝わってくる。その心地よさ。
しかも、映画とともに生きてきた男ミシェル・ピコリの余裕たっぷりの一人芝居のような塾した演技。人生の琥珀色のような極上ワインを飲むようなすばらしいタッチの洒落た映画である。
ストーリーはホントたいしたことはないが、これだけの話で一つの長編を作ってしまうところ . . . 本文を読む
9.11だけに限らずある日家族で自分だけが生き残り他のみんながいなくなってしまったということは交通事故等確かに起こり得ることだろう。たまたま自分の身に降りかからないだけであり、そういう人は毎日どうやって生きていけるのだろうと思ってはいた。
この映画はまさに町を歩けばすべての人たちが、犬が、自分の妻や娘たちに、また飼っていた犬に見えてしまう9.11で一人残ってしまった遺族の男の話である。
彼が毎日行 . . . 本文を読む