正月ということで食べては飲み、飲んでは食べるの繰り返しでこのままでは完全ブタになりそうで、今日は家を出て梅田に出た。
梅田ガーデンシネマでお気に入りの監督の作品が上映しているのだ。
スザンネ・ビアという人でデンマークの監督だ。4年ほど前だったか、「しあわせな孤独」という映画を見たとき、人の心にわしづかみで入り込んでくる映画を作る人で感心した覚えがある。その当時の我がベストテンの上位に入った作品だ。 . . . 本文を読む
北欧は空気が薄いのであろうか、陽光も鈍く散乱しているように感じられる。映画史的にも秀作の多い北欧にベルイマンの片鱗を感じる作家を見る。
今までの作品と違いまず金をかけていることに気づく。屋内の限られた人間劇から一応インドからデンマーク、また屋外へとカメラも移動し、閉鎖的な映像から開放された広がりを見せている。
だが、視点は変わらず一定で、北欧の空気を感じさせる愛と生とそして誰にも均等に訪れる死がテ . . . 本文を読む
戦争から帰ってきたら妻は夫が戦死と思い弟と愛し始めていた、という日本でも戦争の悲劇としてゴマンと作られた話だと思い見ていたらまったく違っていることに気づく。
捕虜で投獄中に辛苦を舐めた捕虜同士をなぶるアルカイダの非人間的な行為の前に、あっさり自分が生き残るために自分の人生哲学とはまったく逆の行為をしてしまった軍人の主人公。
この行為が今回のテーマなんですね。しかも、通常の戦争映画ではないところから . . . 本文を読む