荒削りだけれどギドクのすべてがここにあるといっても過言ではないほど愛への昇華と美術的な拘りがある。後年の作品はすべてこの作品の焼き直しではないのか、と思えるほどシンプルに、生きることと死ぬことへの想いを驚くことにロマンティシズムいっぱいに描いている。
途中での一連のピストル事件は茫洋としているが、それでもこの映画の欠点とならずむしろ詩的に思えるほど。
ラストの心中の水面下の絵画のある部屋シーンは . . . 本文を読む
人類が地球を捨ててコロニーに移住し、4畳半のたたずまいを思い浮かべるその郷愁に似たアイロニーはどこから生まれるのか、、、
服部まひろさんの美声がたよとう人間の生存の悲しみまで感じてしまうぐらい素晴らしい演劇でした。
コント的な掛け合いも素敵で、関西演劇の質の高さをまざまざ見せ付けられました。 . . . 本文を読む
ナチスが収容所で偽札を作っていたというのは知らなかったが、映画で見るとなるほどそれぐらいしていただろうなあ、というのがまず感想です。同じく北朝鮮でも国家ぐるみで偽ドル札を作っているぐらいだから、、。
映画では偽造集団だけが他のユダヤ人と違って優遇された生活をしている。卓球台まであてがわれているぐらいで、ピンポン中でも隣の壁を越えるとユダヤ人の銃殺の音が聞こえてくる。
偽札を作らないと自分たちが殺 . . . 本文を読む