玄関を出た時はまだ雨が降っていた。たいした雨ではない。だが荷物も多く、傘が邪魔だ。今日から一人ぶらり旅。考えたら出張ついでに旅をしたことはあるが、旅を目的で一人旅をするのは何十年ぶりだろうか、、。
特に目的もない旅なので、その意味で楽しみである。
新幹線で岡山経由で倉敷へ。
駅前は広々としている。重い荷物をロッカーに入れて、さて出発。
傘をさしての倉敷からの駅前通は何の変哲もない道だ。そのうち美観 . . . 本文を読む
映画的にはかなり面白い映画ではあるものの、ファンを選ぶ映画であるのも事実だ。最初と最後のインタビュー以外ではまったく全篇せりふがないのだ。もちろん字幕なんかは出てこない。観客は目を凝らして画面をただつくねんと追うばかり。
同じ時間、同じ行動、朝が来て歯を磨き労働に明け暮れ風呂に入りただ寝るだけ。
そんな現代では非日常的な日常が繰り返し同じシークエンスで描かれてゆく。
観客は繰り返されるその単純な日 . . . 本文を読む
何ら新しいところのないホラー映画でございます。こういうこけおどし映画でも、やはりせめて主役の女性の心理ぐらいはきっちり描いてもらわないと紙芝居と紙一重になってしまう。
夫に対する愛が彼らの写真で埋め尽くされていた部屋で何かしんみりした愛情的なシーンがあるのかと思い見つめていたら、それはただ夫を油断させるだけのものであり、彼女は隠し持っていたナイフで変形してしまった夫を刺し殺そうとするのであった。い . . . 本文を読む