冒頭のモノクロ映像のワンシーンの長さ、そして映像の持つ素材の美しさに驚くとともに僕の脳裏に美に対する耽溺感が増してくる。現代の映画なのに、登場人物の50年は遡及したかのような顔、表情、風体、美術にも確かに映画ファンならではのいとおしさが湧き出てくる。
でも、その古き良き懐かしきモノクロ映像の発見を過ぎれば、何でもない風景が何か意味ありに見える映像の連続であることに気づく。カットが超長い。それほど . . . 本文を読む
テレビも一度も見たことのない私がこの映画を見ること。(大体テレビドラマの映画化なんてことも知らなかったが)こんな人間も巷ではわんさいるということも知っておいてください。そんな僕が見て、ちょっとしたミステリーとしても楽しめる一編だ。
人の心理の裏の裏。カードゲームの基本ですよね。いわばミステリーとも言える。何故ならXは誰なのか、とかミステリー仕立てにもしてある展開は面白い。この企画で、外国映画にす . . . 本文を読む
どだい児童文学の映画化だから大人がそのまま楽しめる作品でもなかろうに、なんてことはつゆ知らず、映像を追っていくうちにそれが分かって来はじめる我が愚弄さにはついつい愚痴も言いたくなる。
でも、いやに子供目線だなあとは思ってはいたものの、神話遊びも楽しめてそこそこの娯楽映画になっている。
問題はこういう児童ものに同化できない自分の精神状態にあると言える。昔のディズニーものだったら(フラッピーとかポ . . . 本文を読む