冒頭のモノクロ映像のワンシーンの長さ、そして映像の持つ素材の美しさに驚くとともに僕の脳裏に美に対する耽溺感が増してくる。現代の映画なのに、登場人物の50年は遡及したかのような顔、表情、風体、美術にも確かに映画ファンならではのいとおしさが湧き出てくる。
でも、その古き良き懐かしきモノクロ映像の発見を過ぎれば、何でもない風景が何か意味ありに見える映像の連続であることに気づく。カットが超長い。それほど退屈ではないが、何か「やってるだろう?」という製作者の意識が聞こえてきそうでもある。悪く言えば思わせぶりである。
ことさら単純な犯罪ドラマを取り上げた気もするが、そこからの人生への深みはそれほどは感じられない。この映像は決して嫌いではないが、やはり映画は映像だけではないのではあるまいか、と思うようになる。(映像主義の僕がこんなことを言っているのは不思議だが)
確かにカルト的なファンは多いだろうが、一作だけでは評価できない何かがこの作家にはある。それにしても、やはり冒頭の10数分は確かに美しい。これだけでもこの映画を見る価値はあると思う。(少々くどいが、、)決して凡作ではない。
でも、その古き良き懐かしきモノクロ映像の発見を過ぎれば、何でもない風景が何か意味ありに見える映像の連続であることに気づく。カットが超長い。それほど退屈ではないが、何か「やってるだろう?」という製作者の意識が聞こえてきそうでもある。悪く言えば思わせぶりである。
ことさら単純な犯罪ドラマを取り上げた気もするが、そこからの人生への深みはそれほどは感じられない。この映像は決して嫌いではないが、やはり映画は映像だけではないのではあるまいか、と思うようになる。(映像主義の僕がこんなことを言っているのは不思議だが)
確かにカルト的なファンは多いだろうが、一作だけでは評価できない何かがこの作家にはある。それにしても、やはり冒頭の10数分は確かに美しい。これだけでもこの映画を見る価値はあると思う。(少々くどいが、、)決して凡作ではない。
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