もう見ないでおこうと思いながらついついまた見てしまう映画、それが海猿だ。ほんと、いつも同じパターン、シチュエーションで性懲りもなく、、何故なんだろう。
時任三郎が「みんなおなじだ。僕たちはつながっている。」、家族を想う、恋人を想う一途さ、そしてラストのメイキングシーンのスタッフたちと観客との繋がり等々、これらは4作とも全く同じなのだ。
そして何より途中でじわじわ出て来る半端じゃない涙の量。僕が . . . 本文を読む
卒業式で盛り上がったのにベッドインできずじまいの、二人の長ーい歳月の話です。女はその気満々だったのに、男は酒を飲み過ぎてこんな時にしなくてももっといい時に、とパスしてしまったのが運のつきの二人。
それからの20数年を映像は執拗に追い続けます。
この映画の面白いところは7月15日だけを描写し続けるということより、セックスレスだからこそ続く二人の長ーい恋愛人生をつくねんと追い続けていることです。そ . . . 本文を読む
もともと『ばかのハコ船』なんかを作っていた【山下敦弘】、最近はオーソドックスな巨匠に納まり始めているのを少々気にはしていたが、本来は市井の冴えないずっこけ人生はお得意のはず、という視線で見た。
原作は冒頭の朝のテント状態という描写が面白かったが、まあ確かに俗語をそのまま文章にしちゃう面白い小説を書く人だなあと思っていた。
そもそもこれだけの話をどう映画化するんだろうと心配もしたが、映画はさすが . . . 本文を読む