セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 94本、 演劇 72本

20年ぶりのヨーロッパひとり旅とほほ日記(その2)

2015-06-22 09:31:13 | 書きとめ日記

海外旅行に限らず毎日どこかでとほほを経験している僕でありますが、言葉の通じないところに行くと人間がどうも矮小になるのです。そもそも小心の僕が矮小になるということはもうガリバーの世界に小人が紛れ込んだようなもんです。

道すがら何か言われても「オーノー」とかいうわけの分からない言語で拒絶する。それだからこちらから話すことはまずない。でもそれだからと言って故国恋しいなんて言う気持ちにはならない。それなりに結構毎日楽しんでいるのである。

それにしてもよく歩いた。運動量の割に食事がいい加減だったので、期せずして減量出来ているのが分る。メニュー病にかかっているので、旅に出て後半は、昼食時にはケースに入っているものとコーヒー等との取り合わせが多かった。(要するにそれほど甘党でもないのに急にデザート党になる。会話はケース内を指さし「THIS ONE」、この一言で十分なんです。)

ルーブルの近くに日本人街(韓国人街かもしれない)がある。探し当て、来々軒で日本語で注文し、チャーシュー麺と餃子を食べた。そのおいしかったこと、ほんと忘れられないデス。

パリ・ウィーンは地下鉄は発達しているのでたいがいの所は地下鉄で行ける。料金は均一で使いやすい。ところが乗車券を買うのが大変だ。フランス語以外にも5か国語で購入できるが、残念ながら日本語はない。

パリでは無賃乗車する人が多いのだろうか、乗換駅の通路で係員が検問する機会によく出会う。どうやって無賃乗車できるのか不思議だが、通れそうもない所をくぐって入る女性も見たことがあり、そういうのは日常茶飯事なのだろう。検問時に切符不所持の人も多いのだ。

また路線によっては手動のドアも結構ある。子供たちは結構大変そう。手動を知らなく、ぼうーと開くのを待っていたら発車しそうになった。おお、怖い。日本でも地方に行くと結構あるけどね。

パリからウィーンに移動するとき地下鉄からJR(フランスだから違うか)に乗り換えた。ここまでは何とかうまくいったけれど、パリ北駅からドゴール空港駅をめざすも、ちゃんと乗ったはずが、途中から電車が違う方向に行っていることに気づく。

ドゴール空港に行くには乗り換える必要があったようだ(恐らく車内放送はあったんだろうけれど)。というか、そもそも急行で行こうと思っていたので各停に乗っていること自体がすでに間違っているのだ。

でも途中下車なんてするとややこしいから(言葉で説明ができない)、まあ5つぐらい先が終点だからそこまで行って引き返そうと思った。時間は十分あったのである。でもそれが失敗の始まりだった。パリ郊外の電車はゆっくりしている。折り返すのにゆうに15,6分は待たされる。でも時間はそれでも十分だった。(と思った)

ドゴール空港に着いてチェックインしようとすると、パリからウィーンはある意味国内扱いになるので(シュンゲン協定)すべてチェックインは自動発券機操作となる。人間が全くいないのであります。これはすごい。

まったく有人窓口がない。戸惑ってしまう。荷物券は出力できたものの搭乗券が出てこない。こんなものかなあと思い、長い列に並ぶ。ところがチェック時に係員から搭乗券のないことを揶揄される。

自動発券機にまた戻り、今度は大声で係員を呼び、操作してもらい(その時にはすでに締切30分前を割っていた)発券してもらう。その間、ほとんどボディランゲージである。久々の高揚ぶり(慌てているだけだが)。搭乗手続きに戻り、荷物を預ける。

しかしまたエラーが出た。そこで係員を呼び、訴える。どうもタイムオーバーらしい。荷物はいいけど(よくもないけど)、とにかく人間だけでも乗らなきゃあ(搭乗券が無駄になる)。でも、とにかく荷物は積み込めた。係員は大丈夫かしらという表情をしている。

これじゃ国際線の方が楽じゃないか、と勝手に僕は憤っている。(国内扱いだから手続きは楽ちんだと思っていたのだ。(ただ無知なだけ。))汗をだらだらかき機内へ。ちょうど時間は午後1時を過ぎる。機内で腹も減っていないのに、たまたまあったビスケットを1箱頬張る。ところがなんとその後すぐ、機内昼食が始まったのだ。 え、どうしたって? 仕方ないからちゃんと食べましたけど。

そしてウィーンに着いたら前述したロストバゲージだったのである。ある程度予感していたので結構ウィーンでは冷静でした。(何を開き直っているのか)

ウィーンでは、地下鉄は乗車券を押印機に挿入するシステムで、パリのように遮断機がないのである。また降車駅は全く何もなくスルーとなる。そう、乗客は自由に乗り降りしているのだ。観察していたが、乗車券の押印機を通す人はごくまれでほとんどの人は見た目は無賃乗車のように見える。(もちろん僕は5日フリー券などを買っていたので最初だけは押印した。)

ウィーンって財政が豊かなのだろうか、、。(たまに検問があると聞くが僕がいたときは全くなかった。)あとで聞くと、ウィーンでの無賃乗車の罰金はかなり高いらしい。

長くなって来ました。今回はこの辺りで。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 悪い芝居vol.17『キスインヘ... | トップ | ターナー、光に愛を求めて (2... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

書きとめ日記」カテゴリの最新記事