100年ほど未来の地球移住の話です。家族の話が根幹にあるんですが、仮想世界がリンクするので、最初はどうも分かりづらかった。
でもいかにも若い劇団がモチーフにしたそうな未来志向のテーマで、ストーリーが分かってくると、今と未来も家族に対する気持ちはおんなじなんだねと納得させられる。
衣装にそれほど気を使っているわけでもなく、観客的には、それぞれの役どころに感情移入しづらいというのが今回のネックかな . . . 本文を読む
多人数の劇。そのほとんどが養鶏場の鶏の役である。環境はものすごくいいが、当然卵を産まなくなったら、廃棄させられる運命。でも彼らは日常を生きている。しかし、1人の異分子が紛れ込んだことから、彼らはおのずと自分自身のことに入らざるを得なくなる、。
もう設定から分かりやすい演劇である。鶏の世界から人間を見るという少々罪の意識にさい悩まされる倒錯的な設定である。ニワトリだって生きているんだ。卵を産まなく . . . 本文を読む