こういう映画ってコメントがしづらい。文革前の毛沢東の失策を題材にしているのだが、それが人間として重過ぎてそれに比重がかかり過ぎる。映画としての出来はその事実に圧倒されどうでもよくなるぐらいなのだ。
作品的には砂漠のど真ん中に穴倉を掘った土色と光のアクセントが素晴らしく、空気も柔らかく映像的に本当に秀逸である。が、それがために余計この悲劇が僕らの脳裏に怒涛のように襲ってくる。
話らしい話はそれほ . . . 本文を読む
何故か最近この手の映画が集中してる。『50/50』、『永遠の僕たち』など若い世代が死を見つめる映画だ。この映画も設定は全く同様。けれどメチャ明るく装っているところが異色だ。
画面では難病映画お得意の主人公の絶望の光景など全くない。その分恐らく内面ではその反発があるはずなのだが、この辺りの演技はさすが【ケイト・ハドソン 】はうまい。手馴れたものだ。
僕は彼女が主治医と熱愛していく過程が少々腑に落 . . . 本文を読む
うーん、気持はよく分かる(ような気がする)が、ちょっとだけ恥ずかしい、カナ。結局、映画史上ベスト100を言いたかっただけなのか、と穿った見方もある。その映画愛は分かるんだけど、、。
何故、殴られ屋稼業で云千万円というお金が動くの?とか(これは間違いなくあのジムでの金は還流していただけなのだが)、あれだけボコボコにされたら普通は死んじゃうよね、とかこの映画の本質と関係ないところに僕の余裕の気持ちが . . . 本文を読む
半年営業し、半年休んで次年度のメニューを探索するスペインの超人気レストランの悪戦苦闘の新料理発掘記である。
料理の種類がコースで30種類以上という一品ずつの量はそれほどでもないのだが、あっと驚く料理を出す店である。食材には何と日本の抹茶、松の葉、柑橘類など、日本に傾倒しているこの料理店の性向も分かる。
でもこの映画を見るために空腹だけは避けようと通常のランチを食べた僕に、この映画はそれほど料理 . . . 本文を読む
東京での円形劇場と違い舞台設定がどうのかなあと気になっていたが、うまくテーブルを横に、斜めに並べ替えて変化を持たせている。僕は席は前から15番目とかなり遠い所だったが、意外と全体がよく見え、なかなか広々としたいい舞台である。
この出し物はクリスマス近くになると青山で上演しているといったいわば定番となっている舞台だが、さすが多少内容を替えつつもメインとテーストは変えないといった本当のアラカルト料理 . . . 本文を読む