東京での円形劇場と違い舞台設定がどうのかなあと気になっていたが、うまくテーブルを横に、斜めに並べ替えて変化を持たせている。僕は席は前から15番目とかなり遠い所だったが、意外と全体がよく見え、なかなか広々としたいい舞台である。
この出し物はクリスマス近くになると青山で上演しているといったいわば定番となっている舞台だが、さすが多少内容を替えつつもメインとテーストは変えないといった本当のアラカルト料理とそしてワインである。しかもカクテルのウンチクまで教えてくれるから何やらいつもゴージャスな気持で劇場を出ることになる。
つかの間の夢である。5500円で関西にいながらそれが感じられるならお安い買い物である。僕はいつも小劇場の演劇を見ることが多いのだが、ちょっと大衆演劇に近い観客の群れを見ながら、実にまだまだ気持に余裕の溢れる人たちの多いことを知る。これはいいことだ。
冒頭で、高泉淳子が「どんなときでも(今年もいろいろあったけれど)、やはりいい料理といいお酒を飲むのが一番ね」と言ったのが印象に残った。そうなんだ。地震等大変なことが日本列島を襲った2011年だったけれど、どんな時でも楽しみを忘れては人は生きてはいけない。まずそれぞれ希望を持つことだ。
2011年最後を飾る舞台にしてはちょっとリッチで来年を占う舞台にしたいと思った。
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