大阪大学の構内に本日の演劇がある。行ったことがなく、石橋駅から遠そうなので躊躇していたが(だいたい方向感覚ゼロなんですよ)、まあ暇だったので行ってみる。石橋からちょっと歩くとすぐもう阪大の構内に至る。
道なりに歩いてゆくと右側に何故か寺があったりするが、そのうち学生ばかりがぞろぞろいて、気候も良く大阪で珍しく自然に恵まれた大学構内を心地よく歩く。池がすぐそばにあった。すぐ大学会館は見つかった。まだ開演まで時間はあったが、もう学生たちが宣伝をしていた。礼儀正しく感心。今日で千秋楽。どんな演劇だろうか、、。
題名からは窺い知れないかなり面白い劇である。見ているうちにかの名作「12人の怒れる男」風だということに気づく。月に移住する選に漏れた集団に一人だけ月に行けるという。全員が一致した一人だけを選べという。時間は60分。ということで同じ時間体で劇は進行する、、。
なかなかシニカルなセリフ回しでじっくり鑑賞できる。まだみんな若いから多少、セリフの発声などが気にはなったが、気力と若いエネルギーがそれをカバーしている。いや、十分すぎるほど演劇していた。これは拾いものだよ、とほくそ笑む。ラストのどんでん返しもやったという感じ。
85分。演劇も映画も理想的な上演時間だ。心地よい感動とともに劇は終わる。みんなの充足感がこちらにも伝わる。演劇を見ていて至福な時間を彼らとともに味わう。いい日曜日になった。帰り際にカンパ箱をもって俳優がずらり。いつも僕は1000円だけ入れることにしているのだが、意外と喜ばれたようで、逆に僕の方こそ嬉しい。みんな小銭なんだろうか?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます