初めての劇団。independ-1stで開演前にこんなに並ぶのも珍しい。人気のある劇団なんだろうなあ、という感触で館内に入る。
出し物といえば、僕が見たことのないテレビドラマの制作会社の内幕を描いている。局の下請け的存在であるらしい。当然過酷である。2か月も家に帰れなく、恋人と内輪もめするスタッフ等、その描写は僕らからの日常からはかなり離れているので、まったく違う眼で見ることになったが、話は早く面白い。
もちろん視聴率が悪く脚本を書き直しするその顛末が本筋だが、みんなが一緒に動き創作する喜び、というものが一つのテーマだろう。そして表現する喜びというものを彼らは知っている。
対して観客たる僕らは、その表現したものから、それをかみ砕いて自分の何かにしてゆく作業をする。それらは全く違う行為なのだが、それでもその境目には彼らとのぶつかり合い、心の通いが存在する。
そんな理想の演劇を目指しているかに思えたこの劇団、なかなかやるねえ。人数も多く、楽しみであります。
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