鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

長目の浜湖沼群

2007-09-15 | 水辺の風景
長目の浜の湖沼群です。
これらの池は、砂州によって外海から切り離されてできたもので、ラグーン(潟湖)と呼ばれています。
北西のものから順に紹介します。


なまこ池。
広さ55haと4湖沼の中で最も広く、最大水深は24mあります。
砂州の礫の粒径が大きいため、海水が浸入しやすく、海水に近い塩分です。
湖面は、海面の干満に3~4時間遅れて上下します。
名前のとおり、なまこが生息しており、他にキス、ボラ、シマイサキ等、海の魚が棲んでいます。


貝池。
広さ16.2ha、最大水深11.6mです。
表層は塩分が少なく、底は塩分が濃い池です。
海水には酸素がなく、硫化水素を含んでおり、上下の層の境界(水深約5m)には、約30億年前の原始的な生物「光合成細菌」が20cmの厚さで分布しており、赤紫色のカーペットを敷いたように広がっています。


鍬崎池。
広さ16ha、最大水深6mで、淡水に近く、コイや2mを超える大ウナギが生息しています。
右側の先に貝池となまこ池が小さく見えます。


須口池。
最も里集落に近い池です。
砂州の砂礫の粒径が小さく、海水が浸入しにくいため淡水の池です。

向こうは海で、その先の細長いのがトンボロです。
トンボロは明日紹介します。
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