鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

平熊の石橋

2010-08-04 | 石橋
鹿児島県で一番古い石橋を紹介します。
古いだけでなく、少し変わった構造の橋です。
場所は、霧島市隼人町松永のテニスコート前バス停の少し北にあります。


上流から見た平熊の石橋。
用水路に架かる橋です。


下流より。
 橋長:3.54m
 幅員:7.94m
 架設年代:安永6年(1777年)


内部。


石橋の上部です。
道路ではなく川になっており、河床には石畳が敷かれています。
石橋は、川の水を超えさせるためのものです。
元は、河川水が直接用水路に流れており、大雨のとき水路を決壊させるため、このような構造にしたと考えられています。
石橋の上が用水路、というのはよくありますが、これは逆に石橋の下が用水路、上が川(石洗超)になっています。
石橋と石洗超が一緒になったものは非常に珍しく、江戸時代の土木技術を知る上で貴重なものだそうです。


川の上には、道路の橋があります。


3つの関係がわかる写真です。
下から、用水路と石橋、石洗超、道路となっています。



石洗超の碑(左)と水神の碑。

これらの石橋、石洗超、碑は、霧島市指定文化財です。
コメント (4)
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