鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

樋の間の二つ家

2011-02-06 | 史跡
黎明館の裏に、古民家を移築した「樋(て)の間の二つ家」というのがあるので紹介します。


この建物は、霧島市横川町下ノ赤水の海老ケ迫家を移築したものです。
建築年代は、天保年間(1830年~1844年)と伝えられています。


南北棟の「なかえ」と東西棟の「おもて」が、「樋の間」で直角に連結した「樋(て)の間の二つ家」です。
これは「なかえ」。前の写真では手前が「なかえ」。


「なかえ」の入口を入ると土間の台所で、かまどがあります。
向こうが流し。


台所に、樽(たる)や甕(かめ)があります。


台所の隣の部屋で、囲炉裏と自在鍵があります。
私も子供の頃、こんな囲炉裏の周りで食事をしていました。


天井。
梁は黒光りがしており、その上は竹が張られています。


「おもて」の一室。
茶の間に当たるのでしょう。ここにも囲炉裏があります。
左の板の間が「樋の間」。


「おもて」のもうひとつの部屋。床の間です。
この種の住宅は、川内川流域から旧姶良郡にかけて見られるそうです。
部屋は、台所以外に3部屋ですが、結構広く、ゆったりとした生活をしていたことが想像できます。


庭の井戸。
コメント (6)
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