鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

食の思い出「長野の果物とおやき」

2011-02-12 | 食べ物
長野は、日本の屋根といわれるように山が美しい県である。
長野に住んでいたとき、仕事や遊びで上高地、白馬、霧ケ峰、志賀高原、浅間山などに行った。
上高地には家族で行ったが、梓川と、河童橋から眺める山の風景は忘れがたい。
子供が小学生だったので、飯縄山や志賀高原へ、スキーによく連れて行った。
スキーシーズンには、志賀高原のナイタースキーの灯りが自宅からよく見えた。

長野は果物大国でもある。
自宅は市街地に近いところだったが、近くにはりんご畑があり、真っ赤な実をたわわに付けていた。
春はあちこちにアンズの花が咲き乱れ、6月頃オレンジ色の実がなった。
アンズは、長野に行くまで見たことがなく、憧れに似た思いを持っていた。
カリンの木も多かった。
街路樹にもカリンがあり、秋の黄色い実は、町に独特の景観を添えていた。

アンズとカリンは鹿児島の自宅に植え、時々、花や実をブログで紹介している。
いずれも生食はせず、ジャム、果実酒、アンズの砂糖漬け、カリンジュースなどの加工食品として利用する。

長野の名物におやきがある。
おやきは、長野に行って初めて食べた。
小麦粉を練って広げ、中に野沢菜・ナスなどの具材を入れて包み、焼いたものである。
各家庭で作り方が異なり、それぞれの家庭の味があるそうだ。
小川村というところにおやき村があり、焼きたてのおやきを食べたが、暖かくて、具材によって味が異なり、なかなかおいしかった。

長野は海のない県なので、昔から昆虫を食べる習慣があった。
蜂の子、イナゴ、ザザムシなどである。
これらは、その外見から敬遠する人も多く、妻などは絶対食べなかった。
私は、何でも食べてみるという主義なので、食べてみた。
蜂の子はプチプチした食感があり、滋養もある。
イナゴは、佃煮にして食べるが、足や羽もそのままである。
外見とは異なり、味そのものは悪くない。
ザザムシは、水中昆虫の幼虫であり、佃煮や油揚げにして食べる。
長野独特の食べ物であるが、今はあまり捕れないそうだ。


自宅の庭のアンズの花。
自宅でアンズの花見が出来るのはうれしい。


鈴なりのアンズの実。


自宅の庭のカリンの花。


カリンの実。
コメント (12)
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