鹿児島市五ヶ別府町の三重野(みしげの)観音を紹介します。
三重野集落内の案内板に従って行き、この階段を上がります。
階段を登っていきます。
正面にクスノキの巨木があり、根元の岩に洞穴があります。
クスノキの根元と洞穴。
薩摩藩では一向宗(浄土真宗)が禁じられており、山中の洞穴で仏像を拝んで念仏を唱えたところがあります。ここもその一つです。
洞穴は高さ2m、奥行き1.5mです。
洞穴内の岩に彫られた観音像。歯の神様としてお参りする人が多いそうです。
近くに、三条小鍛冶宗近遺跡の案内板があります。
ここを入ります。
三条小鍛冶宗近は、平安時代の京都の役人でしたが、979年、人を殺そうとして薩摩へ流され、刀匠橋口正国の弟子となってここに住み着きました。
ここは、泉があり、木炭を作る木も多く、刀鍛冶に適した地でした。今でも地中から鉄くずが出るそうです。
三条小鍛冶宗近遺跡の碑。宗近は、989年、赦されて京都へ戻り、刀匠として有名になりました。