火野正平さんが、視聴者の心の風景を自転車で訪ねる「こころ旅」というテレビ番組があります。去年秋は鹿児島県の旅でした。
採用されなかったのですが、鹿児島市の81歳の女性が投稿したものに、鹿児島市五ヶ別府町の茂頭(もつ)観音があります。久しぶりに訪ねました。
JR鹿児島本線のクラブ前踏切です。辺鄙なところなのに、クラブ前という名前が気になります。正面の細い道を1km進んだところにあります。
農道を歩いていきます。
投稿した女性は、毎年茂頭観音を訪ねるのが恒例だったのですが、車の運転をしなくなってから訪ねることができず、火野さんに訪ねてほしい、ということでした。
ここから右へ行きます。
鳥居をくぐって進みます。
さらに山道を登って行きます。
お堂が見えてきました。
途中に湧水があります。手を清めるのにいいです。
茂頭観音に着きました。
手水鉢の向こうの茂頭観音。
手水鉢です。
高さ1.2mの茂頭観音。1729年、ここに寺を開山したことから、観音は当時のものと考えられています。
豊満で美しい観音様。風化や損傷もほとんどありません。
伊敷の梅ヶ渕観音と共に、鹿児島を代表する観音様です。梅ヶ渕観音が訪れる人が絶えないのに比べ、ここは山中で訪れる人もいません。
慈愛に満ちた表情の観音様。薄く紅をさしています。
投稿した女性は、豊満な姿が母の面影に似ており、毎年訪ねていたそうです。
右から見る。
左から見る。
右手です。
隣にこのような木があります。