鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

花瀬望比公園

2010-08-10 | 風景
指宿市開聞町の開聞岳西麓に花瀬崎があり、ここに花瀬望比公園があります。


開聞岳の麓の海岸にある花瀬望比公園。
太平洋戦争では、フィリピンにおいて従軍兵士の四分の三に当たる47万6千人が戦死し、その屍の多くが山野に散乱していました。
戦死者を慰霊するため、フィリピンを望む本土最南端のこの地に望比公園が整備されました。


死生の扉。
扉の先がフィリピンです。


五重の塔と大鐘楼。


はるかかなたのフィリピンを見つめる兵士の像。


友を抱く兵士。


母子像。中村晋也氏の作です。
戦死した夫、父を想ってフィリピンの方向を見つめています。


観音像。

フィリピンで戦死した多くの戦没者を偲びました。
もうすぐ、終戦記念日がやってきます。
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徳光神社

2010-08-08 | 史跡
前回紹介した指宿市山川の西大山駅から、近くにある徳光(とっこう)神社に行きました。
徳光集落の中にあります。ここは、徳光スイカで有名です。


徳光神社。


社殿。
この神社は、鹿児島にサツマイモを広めた前田利衛門を祭る神社です。
利衛門は、1705年に琉球へ渡り、そこで食べられていたイモの種を持ち帰りました。
火山灰の土壌にも強いイモは、人々を飢饉から救いました。
江戸幕府も、青木昆陽を用いて全国に普及させ、サツマイモ(薩摩芋)と呼ばれるようになりました。
鹿児島では、カライモ(唐芋)といいます。


境内にある前田利衛門の功績をたたえる碑。


神社から少し離れたところに、利衛門の墓があります。
指宿市指定有形文化財です。


墓の近くに、石造り建物(屋根なし)がありました。

なお、日本で最初にサツマイモを栽培したのは種子島で、日本甘藷栽培初地の碑があります。
1698年のことで、前田利衛門より7年前です。
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西大山駅

2010-08-06 | 風景
日本最南端の駅、西大山駅を紹介します。
JR指宿枕崎線の指宿市山川にあります。


西大山駅。
無人駅です。


ホームに出てみました。
この駅は、単に日本最南端というだけでなく、開聞岳を望むロケーションがすばらしく、多くの観光客が訪れます。
人は、端っこに憧れるようです。


ちょうど電車がやってきました。
3分くらい停車し、乗客がホームに出て写真を撮ってから、また乗り込みました。


多くの人は、この「日本最南端の駅」の看板の前で写真を撮ります。
このときも、女性3人のグループに頼まれて、シャッターを押してあげました。
なお、沖縄に鉄道が出来てから、「日本最南端」の前にJRとか本土とか付けるようになりました。


ホームの反対側を見たものです。
この先が指宿になります。
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平熊の石橋

2010-08-04 | 石橋
鹿児島県で一番古い石橋を紹介します。
古いだけでなく、少し変わった構造の橋です。
場所は、霧島市隼人町松永のテニスコート前バス停の少し北にあります。


上流から見た平熊の石橋。
用水路に架かる橋です。


下流より。
 橋長:3.54m
 幅員:7.94m
 架設年代:安永6年(1777年)


内部。


石橋の上部です。
道路ではなく川になっており、河床には石畳が敷かれています。
石橋は、川の水を超えさせるためのものです。
元は、河川水が直接用水路に流れており、大雨のとき水路を決壊させるため、このような構造にしたと考えられています。
石橋の上が用水路、というのはよくありますが、これは逆に石橋の下が用水路、上が川(石洗超)になっています。
石橋と石洗超が一緒になったものは非常に珍しく、江戸時代の土木技術を知る上で貴重なものだそうです。


川の上には、道路の橋があります。


3つの関係がわかる写真です。
下から、用水路と石橋、石洗超、道路となっています。



石洗超の碑(左)と水神の碑。

これらの石橋、石洗超、碑は、霧島市指定文化財です。
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犬迫の滝群

2010-08-02 | 水辺の風景

鹿児島市犬迫町の滝群を訪ねました。ふずん滝と言われている滝です。
国道3号の健康の森公園入口信号から県道を西に行くと、久木田というバス停があり、この付近から下流にあります。川は、甲突川の支流です。
下流から、仮に第1の滝、第2の滝・・・と呼んでいきます。


第1の滝。
幅、高さとも10mくらいで、幾筋にも分かれており、最も大きく迫力のある滝です。


第1の滝の上流。
岩盤を削って流れており、小さな滝があります。
上流は、堰から落ちる滝。


第2の滝。高さ5~6mでしょうか。


第2の滝の左岸に、岩屋観音があります。


第2の滝の上流。
岩盤を流れる早瀬となっており、上流に第3の滝が見えます。


第3の滝。
高さ3mくらいと低く、2条の滝となっています。
上流にも小さな滝が見えます。


第4の滝。2段になっており、高さ5~6mです。


第4の滝の上流。
堰から落ちる滝ですが、レースのカーテンのようで、これはこれで風情があります。

4つの滝以外に小さな滝や堰から落ちる滝もあり、さまざまな滝を楽しめるところです。
左岸に歩道(用水路の管理道路?)があり、比較的簡単に見ることができます。

コメント (8)
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