鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

ことわざ

2010-09-12 | エッセイ
ことわざを、本来の意味と異なって使うことがある。

情けは人のためならず
情けをかけるとそれに甘えてしまい、その人のためにならない、と解釈する人が増えているそうだ。
実際は、人に情けをかけておくと、それが巡り巡って自分によい報いがくる、というもの。
でも、これって、見返りを期待しているようで、最初の解釈のほうが真実味があるかも・・・

かわいい子には旅をさせよ
「お父さん、海外旅行に行きたいんだけど、お金出してくれない? かわいい子には旅をさせよって言うじゃない」
このように、かわいい子供には楽しい旅をさせてやりなさい、という風に使う人がいるそうだ。
実際の意味は、子供がかわいいなら、世間に出して苦労させたほうがその子の成長のためになる、というものである。

君子豹変す
ころころと態度や意見を変える、というように、悪い意味で使うことが多いが、実際は、君子は過ちを認め改善することが出来る、という意味である。

地震雷火事親父
恐いものを並べたものだが、このなかで最後の親父が異質である。
もともとは、地震雷火事大山嵐(おおやまじ)だったが、「おおやまじ」がいつの間にか「おやじ」になったという説がある。
大山嵐とは、台風のときの山からの強い風のことで、今の言葉では地震雷火事台風、となろうか。

濡れ手であわ
これを、「濡れ手で泡」として、濡れ手で泡をつかんでもすぐ消えることから、努力しても実らない、と解釈する人がいるそうだが、これは「濡れ手で粟」であり、濡れた手で粟をつかむと、手にくっついてたくさん取れることから、苦労せずに利益を得ること。

秋茄子は嫁に食わすな
これも解釈が多いことわざである。
①おいしい秋茄子は嫁に食わせない、という嫁いびりとしての意味。
②秋茄子は体を冷やすから、お嫁さんには食べさせないほうがよい、という意味。
③秋茄子には種がないことから、子種が出来ないと困る、という意味。
昔の中国の医学書に、茄子は多食すれば子宮を損なう、と書いたものがあって、これから来ているという説がある。
つまり、②と③に近い意味で、嫁さんに子供が出来ないと困る、という意味で使ったものらしい。
昔の嫁さんの仕事は、第一に子供を生むことだったからだ。
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菅原神社の磨崖仏

2010-09-10 | 史跡
霧島市隼人町松永にある、菅原神社の磨崖仏を紹介します。
日当山温泉から天降川を上流へ行き、支流の霧島川を少し上流へ行くと、右岸にあります。


菅原神社。


階段を上がったところにある社殿。
菅原道真公を祭る神社で、学問の神様として参拝する人が多いそうです。


手水鉢。


神社下の溶結凝灰岩の崖に磨崖仏があります。


磨崖仏を見て行きましょう。


ここに磨崖仏が彫られたのは、天正年間または慶長年間と考えられています。


像立したのは、神官の河口氏とのことです。


全部で40数体の磨崖仏があります。


坂本龍馬と妻のお龍は、日当山温泉を出発したあと、霧島の塩浸温泉へ行く途中、ここを通って行きました。
この磨崖仏を拝んだかもしれません。ここも、鹿児島における龍馬の足跡のひとつです。
龍馬ハネムーンロードの看板があります。
前の川が霧島川で、左が上流です。
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機内からの風景

2010-09-08 | 風景
奄美大島への、機内からの風景です。
上空からの写真なので、画質はあまりよくないです。


蒲生町の上空です。
中央の丸いのは火口跡で、米丸マールといいます。
マールは、爆発的な噴火で出来た、周囲に顕著な堆積物を持たない火口です。


金峰町の上空で、中央のダムは金峰ダム。


加世田上空です。
蛇行して流れているのが万之瀬川。


枕崎港です。
向こうは坊津で、リアス式海岸です。

海上へ出ると、転々と島々が連なっています。

屋久島の西にある口永良部島で、一部しか見えていません。
座席が右でしたが、左だと種子島、屋久島が見えます。


ここから、トカラ列島という十の島々が続きます。
これは口之島。
同じ県内でも、トカラに行く機会はなかなかありません。


口之島のすぐ南にある中之島。
他に臥蛇島(無人島)という小さな島や、名も知らぬ岩峰も見えました。


奄美大島の東海岸(空港の北)です。
珊瑚礁の海が広がります。
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食の思い出「金沢のかぶら寿司」

2010-09-06 | 食べ物
金沢は、私たち夫婦が結婚した町である。
兼六園、武家屋敷など観光地が多く、新婚時代の私たちは金沢の町をよく散歩した。
北陸の小京都といわれる金沢は、歴史のある美しい町だったが、種子島生まれの私たち夫婦にとって、冬のジメジメした気候はこたえた。
雪の降るどんよりとした日がずっと続き、陰鬱な気分だった。
妻は、身重の体で毎日雪かきをした。
雪かきをしないと、車の出入りが出来ないのである。

金沢は、日本海の魚介類を始め、食べ物のおいしいところだった。
近江町市場という市場があり、よくここで買い物をした。
冬のズワイガニのおいしさは格別だった。
プリプリと身がいっぱい入ったカニは、塩茹でにして食べるのがシンプルでカニ本来の味が味わえる。
甘エビなど、他にもおいしいものがたくさんあったが、金沢独特の食べ物といえば、かぶら寿司だろう。
かぶら寿司は、麹を入れたご飯に、かぶら、ブリ、ニンジン、昆布などを漬け込んで作るなれ寿司である。
漬け込む期間は1~2週間と比較的短く、年末の贈答用によく売られている。
滋賀の鮒寿司のような発酵臭もなく、かぶらのあっさりしたシャキシャキ感に、ブリの深みのある味が絡んで、上品な味がする。

金沢には3年間住んだが、やがて次の転勤地仙台へ、妻とそのお腹にいる子供と飼い猫を連れて旅立った。


かぶら寿司。(http://www.kanenakaya.com/kabura.htmlより)
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松尾城跡

2010-09-04 | 史跡
指宿市の松尾城跡を紹介します。
指宿小学校近くの国道226号に、城公園というバス停があり、ここから海側へ行きます。


正面の小高い山が、松尾城跡です。


車の終点から、こんな細い道を歩いていきます。


途中で線路を渡ります。
城跡に神社があり、他に道はなさそうですが、神社の資材などはどうやって運んだのでしょうか。


空堀の道を進みます。


城跡にある松尾崎神社の境内です。


松尾崎神社社殿。


指宿(松尾)城址の碑。


手水鉢。


境内からの眺めです。
手前の港が宮ケ浜、向こうが魚見岳で、左の島が知林ケ島です。
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幸加木川の石橋と滝

2010-09-02 | 石橋
鹿児島市小野町にある幸加木川(甲突川の支流)の石橋と滝を訪ねました。
国道3号の下伊敷信号を西へ行き、小野公園を過ぎて左折し、幸加木川を少し上流へ行ったところです。


建設会社の前にある石橋で、上流から見たものです。
 橋長:3.55m
 幅員:1.27m
 架設年代:不詳


前の石橋の少し上流にある石橋で、下流から見たものです。
 橋長:2.77m
 幅員:1.2m
 架設年代:不詳
この石橋を渡って、幸加木神社へ行きます。


前の石橋を上流から見たものです。


小さな滝がありました。


幸加木神社参道橋です。
小さな橋の割に、親柱が立派です。
向こうに見えるのが幸加木神社。


前の石橋を上流から見たものです。


幸加木神社。
小さな神社です。


参道橋の上流に滝があります。
幸加木川の支流の滝なので、水量は少ないです。


滝のほとりにある不動明王。

ここは、小さいながら、石橋と滝と神社があり、雰囲気のいい空間となっています。
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