都内の私立中学の受験が2月初旬に行われました。
ちなみに埼玉県の私立中学受験は1月に実施されており、県内受験者以外にも2月の本命を見据えたお試し受験先として多くの受験生が集められています。
さて、都内のほとんどの学校が2月1日から5日にかけて受験日を設定しています。
上位校は2月1日か2日に受験日を1回のみ設定。
ほとんどの学校は複数日に渡って午前入試、午後入試を実施しています。
(本校では5回の受験日を設定しています。)
受験料については平均2万円台です。(私の勤務校は23000円、開成中は28000円)
受験料を収めれば何回でも受験できる学校(受け放題)や受験回数が多くなると受験料金が割り引かれる学校など様々な工夫がされています。
(私の勤務先も5回の入試を設定)
受験科目は多様な生徒を迎い入れるために従来の学力型の2科、4科受験に加えて、英検合格者を優遇する受験や公立一貫校が実施している適性検査型などが設定されています。
午前入試が9時頃から開始し、午後入試が終わるのが17時、18時。
一日で午前入試と午後入試にチャレンジする多くの受験生がおりますから小学6年生にとっては本当に過酷な1日となるわけです。
ウエブページでの合否発表が当日の20時、21時ですから各学校の教職員ももちろん大変なのです。
下階に住む小学校の先生の話では2月1日に受験(発表も当日)し都内最上位私立中に合格した生徒が5日まで小学校に登校してこないとのことでした。
その理由は通塾している塾の要請だそうです。
つまり、受験料を塾が出すのでその他の難関私立中を受験していただきたいという塾からの要請なのです。
塾にとっては数多くの学校に合格者を出していることは来年度の新入生募集につながるメリットがあるからです。
たぶん、該当する最難関中学に合格した生徒は特待生としてその塾に通塾していたのではないかとも思われます。
さまざまな問題が潜在していますが、私学としてもできるだけ学力の高い生徒に数多く入学してほしいとの希望実現のために様々な策をとっているのです。
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