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三浦展『毎日同じ服を着るのがおしゃれな時代』光文社新書

2016-11-08 07:07:07 | Weblog

 三浦展さんの作品には賛否が分かれますが、否定もまた関心ともいえると思います。

何点か印象に残った項目をご紹介したいと思います。

 

・  「コモビリティ」

車なんていらないよという人が若い世代で増えてきたそうです。

それをマイカーならぬ、「ナイカー族」というそうです。

 

・  「寝るだけベッドタウンから寝たきりベッドタウンへ」

郊外のニュータウンというと、サラリーマン男性にとっては風呂に入って寝るだけのベッドタウン

それらの人々が年をとり、寝たきりになる。

つまり、「寝るだけベッドタウン」から「寝たきりベッドタウン」へ。

 

・  「3人の高齢者が一人の若者を支える」

20代の若い世代に限ると、現在の人口は1200万人。

65歳以上の高齢者は3400万人。

つまり、若者一人に対して高齢者が3人。

一般的には一人の若者が3人の高齢者を支える社会と言われています。

しかしながら今の若者は正社員になりにくいし、なっても給料があまり上がりません。

ここは発想の転換をして、「3人の高齢者が一人の若者を支える」仕組みが必要。

 

 

・  「毎日同じ服を着るのがおしゃれな時代」

スティーブ・ジョブズはいつも同じ服を着ていました。

イッセイ・ミヤケの黒いタートルネックにぼろいジーンズ。

毎日服装をとっかえひっかえする人よりも、毎日同じ服を着る人の方が、どうもおしゃれ、かっこいい、カリスマだと思われる時代。

 

・  「おさがりからおあがり」

我が家ではパートナーが家着として子供の着ていたパーカーを着用しています。

これが「おあがり」。

若い娘の着ていた服は微妙に派手ですが、息子のおあがりはシンプルで着やすいそうです。

 

・  「ポロからボロへ」

1980年代の若者はブランド好きで多くの人がラルフローレンのポロシャツを着ていましたが、今の若者はブランドが刺繍された服を着ないそうです。

あのばかでかい馬のマークを刺繍したポロシャツなど、もってのほか。

この20年、ファッションに関心のある人ほど古着志向。

オリジナリティがあり、一点物であるという意味で差別化欲求を満たした。

 

・  CCRC(Continuing Care Retirement Community)

大学連携型CCRCは、シニア学生が再びキャンパスで学んだり、自らの経験を生かし教壇に立つような半学半教の生活。

マサチューセッツ州のラッセルビレッジは、入居者に年間450時間以上の大学での受講を義務付けており人気になっている。(老若男女共学)。

ぼけない高齢者をつくる。

少子化によって学生が減るばかりの日本の大学も、CCRC

と連携していくべき?

以上。

 

 

 

 

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