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『「高齢者ドライバーの事故報道」の向う先はどこ?』

2016-11-22 07:07:07 | Weblog

高齢者(65歳以上)の交通事故のニュース報道が増加しています。

 ・病院の駐車場で急発進

 ・対交車線にはみ出して対面衝突

 ・集団登校中の生徒の列に突っ込む

 どれも高齢者が加害者となる悲惨な事故ばかりの連日報道。

 高齢者いじめ?高齢者バッシングとも私は感じてしまいます。

 

 ニュース報道のまとめとしてのコメンテイターの一言はほぼお決まりの一言です。

 それは「基本的には運転させない」ことに向かうという対策。

 例えば、以下のような2つの対応は現在でも行われている対応です。

 ・運転免許自主返納制の活用

 ・75歳以上で免許を更新する人は高齢者講習の前に認知機能検査実施

 

 65歳以上の交通事故件数割合は平成12年8.1%から平成22年15%まで増加しています。

 確かに増加ではありませが、増えるのは当たり前なのです。

 その理由は高齢者の増加です。

65歳以上の高齢者割合は

1970年7.1%

1980年9.1%

1990年12.1%

2000年17.4%

2013年25.1%

2020年29.1%

2040年36.1%

2060年39.9%

 

 高齢者の加害者数増加は、その年齢層の人口増加に伴うもので当然の増加値なので

 す。

今後も「高齢者の交通事故」は確実に増加するのです。

 では、現在実際に一番多くの交通事故の加害者は

 20~24歳であり、

次に30~34歳なのが現実です。

 

と言っても、 加齢とともに以下のようなミスは増加するのは当然のことです。

 「安全不確認」

 「前方不注意」

 「ブレーキとアクセルの踏み間違え」

 

 さて、報道の先にあるものは何でしょうか。

 まず考えられるのは高齢者の自動者保険料の値上げです。

 2,013年に自動車保険が値上げされていますから

 わずか数年での高齢者の保険料再値上げはあり得ると考えられます。

 

 保険料が大幅に上がるのなら免許を返納する高齢者も増えるに違いありません。

 

 車が無いと生活できない地方に暮らす高齢者もいますから、

簡単に自動車免許返納をすることはできないことも事実です。

高齢者にとって年金受取額が下がり、自動車保険料が上がることはダブルパンチです。

 スバルのアイサイトのような万一の際の「自動ブレーキ」。

日産セレナのような「自動運転」車への乗り換えがあれば、

高齢者であっても保険料はあがらないなどの特別な対応は必須だと考えられます。

あるいは、高齢者用のスマホがあるくらいですから高齢者に優しい自動車があっても良いかもしれません。

かつてのフォード車のアクセルはハンドル側にありました。

クルーズドコントロールシステムを改良してアクセルにしてしまえば、

ブレーキとアクセルの踏み間違えは少なくとも無くなります。

昨今の高齢者が加害者となる交通事故報道は高齢者という弱者をターゲットにして、社会問題をすり替えて報道しているように思えてなりません。

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