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小林哲夫『早慶MARCH』(朝日新書)を読んで

2016-09-13 07:07:07 | Weblog

A大学の事務職員に配布された小林哲夫『早慶MARCH』(朝日新書)。

早速購入して読んでみました。

多くの情報をひとまとめにした本。

今後の進学指導にも活用したいと思います。

 

まず、MARCH(マーチ)というキャッチコピーですが

MARCH(明治、青山、立教、中央、法政)という大学のくくりは「蛍雪時代」を作っていた代田恭之(しろたたかゆき)さんが1960年代に作成したそうです。

代田さんの他の作品は

「日東駒専」(日大、東洋、駒澤、専修)

「大東亞帝国」(大東文化、東海、亜細亜、帝京、国士舘)

「関東上流江戸桜」(関東学院、上武、流通経済、江戸川、桜美林)

私が受験した70年代後半は東大を含めて大学野球のリーグの「6大学」。

MARCHがメディアに登場し始めるのは2000年代になってからだそうです。

 

(大学独自の奨学金)

各大学とも特色ある独自の奨学金があることを初めて知りました。

早稲田「めざせ!都の西北奨学金」半期の授業料免除 約1200人

慶應「学問のすゝめ」60万円 191人

明治「給付奨学生」授業料年額の半額 1440人

青学「経済支援給付奨学金」年間学費 90人

立教「自由の学府奨学金」70万円(理系) 500程度

中央「経済援助給付奨学金」文系学部15万円 700人

 

(就職)

就職に関しては慶應義塾大学の「みずほファイナンシャルグループ」への他大学を圧倒する就職数に驚きました。

2016年は170名(経済58名、商42名、総合8名、法32名、理4名、文17名、情9名)が就職しています。

ちなみに早稲田は112名です。

 

(一般入試合格者の現役比率)

かつては3割くらいの現役合格者。

現在はそれが逆転していることがわかります。

浪人生が多かった代々木ゼミナールが潰れるのもわかりますね。

一般入試合格者の現役比率(%)

1985年  法  経済  文  理工

早稲田  26.0  20.0  50.0  24.0

慶應義塾  33.0  30.0  37.0  32.0

明治      21.0  23.0  38.0  29.0

 

2015年  法  経済  文  理工

早稲田  67.2  70.0  70.6  60.8

慶應義塾  58.9  56.2  65.8  59.4

明治      70.9  64.5  77.6  59.4

 

(地方出身者の割合)

早慶MARCHは現在は関東圏の主要大学になっていることがわかります。

その中でも検討しているのは「中央大学」。

理由は多摩地区にあるので下宿代が安いという理由で地方学生の受験割合が高いそうです。

2105年一般入試合格者の出身地域(%)

    関東 東北 関西

早稲田  76.9  1.4  5.1

慶應    74.6  1.5  6.2

明治    75.3  2.6  2.2

青学    78.9  2.0  1.9

中央    67.3  4.3  2.2

法政    76.9  3.2  1.2

 

(大学図書館)

ほとんどが22時閉館。貸出冊数は10冊又は15冊が大勢ですが、慶應義塾だけ上限の無いことには驚きました。

 

(カレーライスとラーメンの値段)

味はともかく値段の差がかなりあることには驚きです。

機会があったら食べてみたいですね。

    カレー ラーメン

早稲田  250円 356円

慶應    320円  400円

明治    310円 380円

青学    300円 250円

立教  270円 320円

中央    310円 310円

法政    380円 350円

 

以上です。

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