前に「生や死の持つ『暗闇』」を書いたが、それに関するコメントで「筆者の意見がわかりにくい」とのご指摘を受けたので、補足説明をしておきたいと思う。
まず、議論の対象。過去ログ「生や死について:『無知』と信奉」で言及しているように、日本における死生観を特に問題としている。なぜそれが問題になるかと言えば、そこに宗教についての「無知」「毛嫌い」とともに、その反動として科学や合理への「信奉」が存在している . . . 本文を読む
物事の普遍性や一般性について語るのは非常に困難である(その前提を乗り越えると、次は人間の非合理性、非論理性といった問題が立ちはだかってくる)。私は経験則を最上のものとは考えてわけではないが、しかし知識というものは、不完全で都合の良い受け売りに過ぎない場合がほとんどであるのもまた事実であるように思う。結局、知識の情報源を提示するという行動が最も良心的という程度に落ちつくことになる(それですら、権威主 . . . 本文を読む