吉永みち子『性同一性障害』を読んで

2007-07-19 02:07:27 | 本関係
本書では、初の合法的な性転換手術の場面がまず描かれ、性転換手術がタブーと認識される契機を作ったブルーボーイ事件、医療関係者の性的問題に対する軽視(※)などに触れつつそこに到るまでの契機が述べられている。著者は性転換手術(あるいは性転換そのもの)への反対意見などにもしっかり論及しているが、この両論併記は読書にまず問題意識を持ってもらおうという著者の姿勢の表れであり、これこそ本書の最も評価されるべき点 . . . 本文を読む
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