私は今まで「共感などというものは存在しない」ということを再三にわたって述べてきたが、これに対して違和感や反感を覚える人もいると思う(関連する記事として「作品を『読む』ということ」や「価値観の多様化と『共感』」などを参照)。そこで今回は、予測される疑問に対しての答えを提示するという形式で話を進めていきたい。
まず読者の中には、批判の対象になっているのが共感そのものなのか、それとも「共感」という語 . . . 本文を読む
講談社学術文庫版『とりかえばや物語』の第一巻を読み終える。
細かい話はさておき、読んでみて性同一性障害への興味が湧いた。機会があれば色々調べてみたいと思う。ところでこの興味をよくよく分析してみると、狂気と正常、常識と非常識、「ふたなり」、近親相姦(いとこはなぜ法的・道徳的に許されるのか、など)といったものへの問題意識と通底するものがあるのかもしれない。もしこの見方が正しいのなら、それはおそらく . . . 本文を読む