太陽を盗んだ男

2012-08-09 18:12:25 | レビュー系
以前私は、安部公房の「他人の顔」を取り上げ、(一方的な)告白文という形式や執拗な説明といった特徴が観念的な人間の独善性や臆病さを的確に表現していると述べた。しかし逆に、特に大した理由もないのに、他者が勝手にその意思を忖度(要するに深読み)することもあるだろう。特にそれが、政府の転覆や大量殺人といった行為の場合には。この例として、今回は「太陽を盗んだ男」を取り上げたい。なお、この映画はぜひ一度実見し . . . 本文を読む
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