北での監禁生活から解放された私は近所のスーパーで買出しをしていた。すると前の中年男性が片栗粉だけ購入しているのが目に入った。「男は黙って片栗粉」ってか?と謎のフレーズを思いつきニヤニヤしている私に電撃が走った。
「~粉」すなわち「~子」。戦艦だろうが戦車だろうが擬人化され、「エリカ様」さえ作られる昨今、どうして人がより一層日常的に触れる食材が擬人化されることが不思議であろうか、いやない。
帰りが遅く彼女らと戯れることの少ない私ではあるが、それでもいくつかの例が即座に思いついた(なお、ついていけんわこの人頭犯しいんちゃうかと思った人は、AKBやSKEなどにたとえて考えるのもありをりはべりいまそかり)。
小麦子
自身が中心を構成するのはもちろんのこと、様々な食材の媒介としても機能するなど極めてユーティリティ性が高い雛形的存在。実はその中に薄力粉など様々な分類を含むため、スラブ系やゲルマン系、ラテン系を全て一緒くたにして「西欧系の顔立ち」などと形容するのが粗雑にすぎるのと同じように、小麦粉と呼ばれるのを時に嫌う者もいる。その意味ではそれなりに自己主張の強い子たちとも言えよう。
ふくらし子
自己主張はあまり好きではなく、誰かの隣にひっそりいて、その人が輝くのが好き。引き立て役になるのも辞さない自己献身の鏡とも言えるが、意外と人は選ぶので注意が必要。甘いもの大スキー。
そば子
地味だが中身のしっかりした(栄養価の高い)子。最近ランク付けが厳しくなったためちょっとナーバスになっている。基本大人しめだが演歌のことになると見境がなくなる。
小麦子・・・か何かだ
テンションが高く、良い意味でも悪い意味でも周りを巻き込むタイプ。時にぼーっと中空を眺めたり独り言を言っている時は通信不可能なことが多い。ただ、それを利用して人の言っていることがわからないフリをして誤魔化している節もあり、基本扱いにくい子指定をされている。鼻をグスグスいわせていることもあるが、本人に言わせると「持病」らしい。
いかがですか?このような想像力を用いれば、個別の擬人化はもちろんのこと、BL的なカップリング発想まで入れれば無限大の可能性を秘めており、それは日常を豊かにしてくれるであろう。タブンネ。
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