「自由研究」

2024-09-07 00:36:53 | AI

 

 

Exactly(その通りでございます)!

 

実に素晴らしい「自由研究」だワ。

 

ちなみに言えば、古代・中世と呼ばれる時代では自由に思わせて実は支配している存在というのが「神」であり、近世にはそれがヒューマニズム=人間中心主義へと移行し、さらに近代では人間理性に基づいた啓蒙思想や科学革命、市民革命が進展していった訳だが(人間は理性でセルフコントロールができるゆえに、神を遠ざけて人間による統治でやっていけると考えた)、後期近代ではそれが再びそれが古代・中世的な「AI」によるコントロールへと置き換わろうとしているわけだ(ちなみにコメント欄でもフロムの『自由からの逃走』に言及したものがあるが、実はファシズム政権とその蛮行が突き付けた課題とは、まさに「近代を成り立たせていた共同幻想への大いなる疑問符」である点に他ならない)。

 

この辺りは、啓蒙思想に基づいた古典派経済学と、認知科学やゲーム理論などの知見による人間の必謬性とその傾向を踏まえた行動経済学の違いにも端的に表れていると言えるだろう。

 

そしてさらに言えば、何度か言及している「リバタリアンパターナリズム」は、まさに自由意思を毀損したと思わせない形で、望ましい社会設計に向けた行動を人に取らせる方策であり、まさに今日最も有効な(そして同時に危険な)支配の手法なのである。


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