ひぐらし澪尽し編覚書2~詩音の扱い、罪の抹消など~

2008-07-13 14:07:02 | ひぐらし
では、前回のに引き続いて澪尽し編覚書第二段。


○詩音があんぽんキャラになり、魅音が持ち上げられている
澪尽し編において、詩音のマヌケな行動・言動が目立つように思えるが、これは魅音を持ち上げるための演出なのかもしれない。またシリアスな話では、悟史に関して詩音の行動がえらく短絡的な印象を受けるが、皆殺し編で「短気」を起こしかけたのも考慮すると、特に入れ込んでいる人たち(悟史、沙都子)が危機に陥ると詩音はそういう行動に出やすい、ということなのかもしれない。とはいえ、目明し編や魅音を圧倒しているシーンを見ているので、いささか浮いた印象を受けるのだが…


○羽入…地球外の量子が高位結合した、異種生命体
へー×2


○リナ・赤坂・詩音と偶然が多すぎる
まあ強引にハッピーエンドに持っていこうとするんだから当然やね。


○「ラグビーのノーサイド」の意味…現場監督の墓にアカネが花とおはぎを供える

(茜)
「もう昭和も60年になろうってんだ。下手すりゃ数年もしないうちに年号も変わるかもしれない。…そんな時代にまで、あんたは終わっちまった戦争をずるずる引き摺りたいってのかい?」

(大石)
「ご冗談を。もうあんな戦争はごめんです。平和が一番ですよ。」

この発言は、大石と園崎家の対立以外にも二つの意味を持っているように思える。一つは北条家への許し、そしてもう一つは大戦の亡霊(「東京」など)との訣別である。


○沙都子が母親の男にイタズラしたのは、男の本性を引きずりだして母の目を覚まさせるため(沙都子談)


○二年目の事件は本当に事故だった
二人のもとに駆けていったら…むしろ両親は沙都子を巻き添えにしないために突き飛ばした(沙都子談)。

古手梨花の「予言」」も参照。祭囃しでは入江視点からむしろ両親の殺害を肯定するような内容になっている。この点について、真実がどうかを論ずるのはあまり意味がないと思われる(記憶の書き換えの可能性)。ただ、この描写の意図が沙都子の親殺しの罪を消すことにあるのは確かで、かつそれをわざわざ書いたことをここでは強調しておきたい(罪の抹消)。というのも、そのことが逆に○○の救済に必然性がないことを明らかにするだろうから。



というわけで今回は終了。次回で終わる予定。

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