「学校であった怖い話」で触れた罪と罰(が及ぶ範囲)の話、フラグメントで触れた風俗と旅行の話・・・さてどっちの話を続けようかと思案し、結局前者を採ることにした。
そのまま紹介の通り、秋葉原通り魔殺人のものである(なお、弟の証言が載る週刊現代の記事はこちら)。今は新しい出来事がどんどん起き、何かを検証したり記憶するどころか、むしろ高速スライドを見せられるようにどんどん忘れていかなねばオーバーフローしてしまいそうな状態ですらある。この事件もまた然り。だが、改めてその背景を知れば、以前にも紹介した
「葛城事件」が怪物を産み出すシステムをどれだけ的確に描き出していたかも理解されるところだろう(それは家族というものへの過剰な期待、承認の欠落した環境の病理を表しているが、もっと一般化すれば、「昔ながらのシステムに固執うすることの病理とその拡散」と言い表せるように思える)。
とだけ提起し、今回は終えることとしたい。
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