しばらくジャニーズ問題に件には触れていなかったが、松谷創一郎・宮台真司・神保哲生の包括的な鼎談動画が上がったので紹介しておきたい。
これ一本見れば、ジャニーズ問題の構造とともに、どうしてそれが社会レベルで問題なのかを、その問題の日本社会における一般性も含めて理解されるところだろう(『心でっかちな日本人』、『タテ社会の人間関係』は本編でも言及されているが、その他には山本七平『空気の研究』や川島武宜『日本人の法意識』なども参考になるだろう)。
で、この動画をきちんと見る+理解できる人たちには説明を加えても屋上屋を架すだけになるし、逆にこの動画を見るモチベーションがないor動画を見ても理解できない向きには何を書いても無駄だと思うので、特に付け加えることはない。
ただ、この後に続く話をしておくと、ジャニーズ問題については「みんな知っていた(から大して問題だと思えない)」という類の発言を巡って別の短い記事を元々準備しており、これはそう遠くないうちにまとめられる見通しだ(要するにいじめ問題を正当化するのと同じ構造なのだが)。
また、つい先日中学時代の同期で集まった時、そのうちの一人が(特定されるかもしれないのでどこのとは書かないが)区議になっていて動画でも登場した旧住民・新住民問題や前例踏襲主義の話をしたのだが、動画内容とも様々にリンクする内容でおもしろかったので、おそらく7月中には形にすると思う。
その中で一つだけ挙げておくなら、会津若松の地方議会の成功事例について、その背景が予算の明確化や結果に対する検証と次なる政策決定への反映であり(古い言い方をすればPDCAサイクル)、「てゆうかそれ企業としては当たり前じゃんね。それすらできてないんだ」というやり取りがあったが、動画内でNetflixの製作プロセスと日本の製作プロダクションを対照的に述べている場面があり、後者がその営利企業として当たり前のことすらできとらんのか~😇と、もはや呆れるどころか笑ってしまったということを述べておきたい🤣
なお、最後に松谷創一郎の会見についても転載しておきたい。
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