A Slow Life of Mister Masuda

定年退職後のスローライフを公開!

オブジェ

2008年01月27日 06時03分33秒 | 陶芸
1月26日(土)


陶芸を始めて以来 最大の花器オブジェが焼き上がった。
高さ40センチに喃々とする大物だ。
作品はマスダ窯ではなく大型の陶芸教室の窯だ。



陶芸教室にY先生と仰る名物講師がいらっしゃる。
今でもお若いがもっと若かった時は所謂「青年実業家」だったらしい。
お父君が大変厳格なお方らしく早々に「青年実業家」を辞めて
陶芸の途に入られた。
益子か笠間で泊り込みで修行を積んだそうで腕は確かだ。
陶芸関係の何とか会の正会員で我が陶芸教室では
肩書きも高く「技術本部長」を自任されている。
周りの皆さんも尊敬はしているのが、その尊敬を態度で表すことをしないのが
当教室の家庭的なところだ。
Y先生は作家活動もやっているが陶芸講師とボランティア活動として
身障者への作陶指導が彼の最大の関心らしい。

生徒へのお手本の為か、それとも自慢の為か
ちょくちょく御自身の作品を教室に持ち込まれる。

作家の端くれだからそろそろ作風も確立しなければいけない時期かと愚考するが
持ち込まれる作品の傾向が毎回異なる。
ある時Y先生の持ち込まれた作品に「ビッビッ」と来た。
フォルムは細身だがふっくらとしているスレンダーな美人を連想させる。
色付けは南の海 なぜ南の海だ
綺麗な汚染の無い南の海の深海の静寂を連想させる。
容といえ色合いといえ何時までも見ていられる。
見ていて飽きが来ない、これは確かな作品だと確信。

突飛な話だが上野の国立博物館の横山大観の初期の日本画
「無我」を見ている時に感じた気持ちと一緒だ。

話は長くなったがその様な訳でこの作品をお手本にして
作陶したのが今回の作品である。





Y講師の御指導は勿論ですが陶芸教室の恵紀堂の講師の方々のご援助
特に釉掛けに関しては釉薬の御専門の里子先生の御懇篤なる
ご指導の賜物と感謝致している。



この作品を作り上げるまで少し時間が掛かりましたが
その間 至福の時間を楽しめたことを
サポートして頂いた校長先生の「Kお局さま」他 皆々様に感謝します。

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3 コメント

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Unknown (hm)
2008-01-28 22:34:41
「南の海」名前も色合いもなかなか良いですね。作品がうまく出来上がると、ご尊顔も穏やかに晴れやかに。SLの至福。
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Unknown (satoko)
2008-01-29 00:06:52
無事にそして素敵に焼きあがりとても安心致しました。^^
長いこと大物との格闘。
お疲れ様でした。
また色々な作品に挑戦してください。
楽しみにしております。
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Unknown (noko-chan)
2008-01-29 22:20:40
大作の完成おめでとうございます{祝}  新国際美術館でのおめもじを心待ちにしております!!  藍の濃淡がステキですね{ルンルン}
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