森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ウスバシロチョウ(アゲハチョウ科)その2

2006年06月13日 | 自然観察日記
 シロチョウの名があるがアゲハチョウの仲間。小学校の頃このチョウを追っていたことがある。長岡の平野部を挟んで東山の個体と西山の個体に何かを見出そうとしていたのだが、病気を患い頓挫したことがあった。
 それはそうと、この沢の休耕田の跡にできた低木を交えた草原にはかなりの個体が飛び交っている。写真はまだ翅が乾かないから草の上に止まっているもので、こんな姿が随所に見られる。気温が上がって、ウスバシロチョウの乱舞が少年の頃に追い回した思い出と重なってしまった。
 

オオハナウド(セリ科)

2006年06月13日 | 自然観察日記
 この時期、山野に大型のセリが目立つ。大きな葉で切れ込みも大雑把ならオオハナウドであろう。しばしば大群落を作って白い絨毯の様相を示す。セリ科の花は観賞価値は高くないけれど昆虫の仲間にはとてももてはやされるものが多い。
 甲虫類からハナアブ、あるいは蝶などの鱗翅類などがしばしば訪れては吸蜜や花粉を集めている。入れ替わり立ち代りの飛来には、たくさんの花がかたまって遠目からでもその存在が判るせいで、おまけに複雑な花の構造をしていないから、甲虫などはドサッと舞い降りてくる。受粉の効率はどれほどのものかは判らないが、昆虫が訪れない花よりはずっとましだろう。