森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ナツグミ(グミ科)その2 実

2006年06月19日 | 自然観察日記
(え)ぐい実からグミになったのだろうが、十分に熟せばそのえぐ味も気にならない。4~5mくらいの木があるが、例年ムクドリなどの大群で色づきだすとあっという間にいたずらされて無残な状態になるのだが、今年は立派な実がたくさん鈴なりである。付近にムクドリがいないわけではないが、いまだ被害にあっていない。
お陰でルビー色の宝石に似た実を舌で味わい眼で楽しむことが出来た。心変わりをしたムクドリが今後も気の変わらないことを祈っている。

ナツグミ(グミ科)

2006年06月19日 | 自然観察日記
 グミの花は花冠が4列する合弁花。子房はその下につく(花が下向きに垂れ下がるから、上になる?)。葉の裏もそうだが、花全体に独特な銀白色と褐色の鱗片が混在している。拡大鏡でこれらをみると独特な形をした毛で覆われている。喩えが悪いかもしれないが小さなイソギンチャクのような感じで鱗毛という。グミ科の大きな特徴である。
 ナツグミは比較的実が大きく、中でも特大のものが選抜されて「びっくりぐみ」という商品名で流通している。