森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

パンパスグラスの種子

2012年02月12日 | 自然観察日記
顕微鏡を使うほどでなくしかし肉眼では見えにくい世界に興味があります。高性能のカメラを使えば簡単にその世界が覗けます。しかし、いくら高性能でも技術が伴わないとできるものもできませんね。私のデジカメレベルでも結構面白い世界が見えるのですが、なかなかピントを合わせることができなくていつも歯がゆい思いをしています。
 パンパスグラスの種子を取ってみました。それでもなんとか細かな毛の様子が分かりますから、私としてはまずまずのところです。それにしても見事な造詣ですね。普段見慣れている穂はボヤーッとしたふわふわしたものですが、そこを拡大してみるとこうなるのです。少しだけふくらんだところが種子の本体でそのほかは風に飛ばされるような工夫で細い毛が四方八方に沢山出ています。右側に出ているやや太い白いものが種子につく芒(のげ)ということになるようです。