森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カイガラムシ

2012年02月16日 | 自然観察日記
綺麗な花が咲いている鉢の内側を覗いてみるとそこにはまた別の世界があります。小枝の下部に嫌われ者のカイガラムシがへばりついていました。細かな種名は分かりませんが、ここで長い口吻を出して樹液などを吸っているのでしょう。カイガラムシは種によって違いがあるのでしょうが、幼体は結構動き回りますが成体は固着生活をします。ふと気がついたことですが、固着生活をしているなら子孫を作るのはどういう方法なのでしょうか?詳しい人に教えを請う必要があるようです。
それより興味のあることが植物と昆虫との関係です。この場合は植物にとっては不利益な「寄生」関係ということになります。いろいろなケースがあって植物も結構昆虫を利用していますね。いずれにせよ両者の関係は特異性をもっています。ざっくり言えば1対1になっているということで、片方がいなくなると他方も生存できないという関係ですね。嫌われ者でも大きな自然の生態系の中ではそれなりの意味があるのです。