キク科に舌状花と管状花の違いがありますが、もっと細かく見ていくと同じ個体でも異なる花が見られる場合があります。例えば花柱の長短で、この花は花柱が長い長花柱花です。アブラナ科のストックの花で見つけました。花柱の長短は同一の花のおしべめしべの位置を違えることによって自花受粉を避ける仕組みと考えられています。こういう知識をもって花を見るとまた一味違った面白さを得ることができます。単純に花の色の美しさを愛でるばかりでなく、自然の奥深さを味わえますね。
その種が2形の花を持つかどうかは、いくつかの花を注意深く観察し花柱に長短があるかどうか確認する必要があります。長花柱花だということは短花柱花があって初めて認識できることです。
観察するということが実は新しい世界を見つけ出す最も基本になります。花柱のことはよく知られたことですが、まだまだ気づかない形質がたくさんあってそれに気づき一つの筋が通った解釈があれば新発見につながります。
観察するということが実は新しい世界を見つけ出す最も基本になります。花柱のことはよく知られたことですが、まだまだ気づかない形質がたくさんあってそれに気づき一つの筋が通った解釈があれば新発見につながります。