ノボタンの若い果実です。ノボタンも子房下位の花で、花弁が落ちたあとの果実は細かな毛の多い楕円体の構造です。これから肥大するのでしょうがあまり大きくならないとかで、粒状の種子が入っていて多少甘みがある果肉もあrうという話でした。機会があったら味わってみましょうか。
冬場の花屋にはノボタンをよく見かけます。鉢物などですっかりなじみにはなってはいますが、南方の花というイメージで安易に手を出せません。その花を見て面白いなぁと思ったのが、おしべの関節です。こんな形になる理由はなんだろうと考えてしまいます。多少のあそびがあって昆虫が激突してもしべが折れないような工夫なのでしょうか?それともとまりやすいような工夫なのでしょうか?屈折した先端には細長い葯があってわずかに花粉が見えています。めしべは1本で上の方に湾曲しています。葯の位置と柱頭の位置が比較的近いようですね。花に来た昆虫の姿勢と何かしらの関係があるのでしょうが、納得のいく考えが浮かびません。「進化」というのは摩訶不思議なものです。