森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カリシア(ツユクサ科)の白い葉

2012年02月21日 | 自然観察日記
日本のツユクサ(トラディスカンテァ)に近い草本でカリシア属の先端部分。葉緑体がありませんから、この部分だけでは生活はできませんね。葉でありながら花の役割を負わせた園芸品種です。葉が白くなる理由は、色素体のなかの葉緑体・有色体がなく白色体だけが存在しているという理屈になるのですが、点々と赤い色素が見られることから有色体もわずかに存在しているのでしょうか。
かつて学習した色素体の知識、今ではどんどん学問が進んで内容も大きく変化していることでしょう。以前の知識とは異なった説明をしなければならない現象が多くあると思います。しかし、植物は葉が生命線ですから白い葉は野生では受け入れられません。