森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

キクザキイチリンソウ 白花群落

2014年04月02日 | 自然観察日記
この季節キクザキイチリンソウがいいですね。雪割草(オオミスミソウ)やカタクリが騒がれるのですがキクザキイチリンソウも負けてはいません。しかし、越後には至る所にあるのですが大群落はないですね。ニリンソウの大群落に比べパラパラとあるキクザキイチリンソウの習性が興味深いもの。見たことはないので噂の範囲ですが、西日本にはユキワリイチゲという同じキンポウゲの種があるとのこと。これはなかなかの大きな群落をつくっているようです。そして、アズマイチゲも。関東圏にも大きな群落があるのでしょうか。属が違いますが、セツブンソウというキンポウゲがありますが、これも西日本には大きな群落が成立しているようですね。
キクザキイチリンソウは根茎が繋がっているのでしょう。せいぜい20本くらいの茎が立ち花が付いています。そういうまとまりがそこかしこにあるというのが一般的な生態です。キクザキイチリンソウの大群落を作ったら話題になりそうです。

キクザキイチリンソウ青花群落

2014年04月02日 | 自然観察日記
角田山塊にはキクザキイチリンソウの花の色は白が多いのですが青い個体もそれなりにあります。たまたま登山道を左右に分けて白花と青花の小さな群落があって、足を止めて見入ってしまいました。スギの植林帯で適度な湿り気がある場所。開けた明るい場所はあまり好きではないみたいです。
この青花の色彩は柏崎から上越方面に行くと濃色になる傾向があります。角田山はうすい青色といったところです。この色素の変化も興味深いものですね。

キクザキイチリンソウ花

2014年04月02日 | 自然観察日記
キンポウゲ科の花は全てかどうかわかりませんが、花弁様のものはがくの変化したものとなっています。花弁になるはずの細胞は途中で退化するのでしょう、形態学上はそういう話のようです。しかし、私は確認したことがないので気持ちのどこかで「ほんとかな?」というひっかかりのようなものを持っていますね。この当たりのことを分かりやすく解説された写真付きの解説書でもあればいいのですが・・。当然キクザキイチリンソウの白い花弁様のものはすべてがくです。雄しべが多数、雌しべも複数あります。