丘陵公園の里山は今がまさにカタクリの見ごろになりました。このエリアには広大な面積に自生していますから1千万株はあると推測したいますが、売りは100万株の大群落。この斜面の2haの株数がおよそこれくらいあると試算されているのです。先日の寒気で遅れている部分はありますが、まもなく全面が紫色になります。多くの方の評価を総合すると新潟県内では最大のようです。そして、低海抜で足の悪い方でもゆっくり歩いて10分でこれるくらいの位置ですから、貴重な存在になっています。
カタクリの大群落は一見の価値はあるのですが、それ以上に美しいのはキクザキイチリンソウと混在しているカタクリ群落ではないでしょうか。大群落にはイチリンソウがありません。しかし、少し離れた花の森といわれるエリアにはイチリンソウとカタクリの混在しているところが各所にあって実に素敵です。でもなぜか人がいないのですね。もったいないなぁと思いながらも一人占めできる喜びを味わっています。ところが、この美しい景観を見た目の通りにカメラに収められないのです。カタクリに合わせるとキクザキイチリンソウが白くなりすぎてしまい、キクザキイチリンソウに合わせるとカタクリが黒ずんでしまいます。素人では難しい被写体なのです。
カタクリが種子から成長し開花するまでには7~8年かかるといわれています。①は昨年地面に落ちた種子が発芽した個体です。今年は沢山発芽していますからそのうち何株かは親株まで生育すると思いますからますます里山はカタクリで溢れることになりそうです。②は2年生苗、③は3年くらいの株です。4年5年と成長するにつれて葉が大型になっていきます。しかし、必ず葉は1枚。開花株④になって初めて葉が2枚になります。開花株になるとかなり長生きするようで、20年とも30年とも言われています。