間瀬の海岸には広くはないのですが砂地があります。早春のこと枯れ草が広がっている草付きですが僅かにハマニンニクの緑葉がありました。そのわきには新芽の先が地面から覗いていましたから、この葉は冬を越したものでしょうか。前年の実を探しました近くでは目に入りませんでした。しかし、初夏にはここに小さな群落ができるものと思います。柄の長い花穂が乱立します。ニンニクといってもイネ科で葉の雰囲気がユリ科のニンニクに似て見えたのでしょうが全く別系統のもの。葉も硬くごわごわでネギ属のようなしなやかさはありません。
ハマニンニクの隣にはコウボウムギの枯れた個体がありました。ハマニンニクを小型にしたようなものですが、イネ科ではなくカヤツリグサ科の種です。丈は低いものの花穂よりは大きいですね。幾分コウボウムギの方が波打ち際に近く、ハマニンニクの方が内陸に寄っているようにみえます。砂の移動に関係しているのでしょうか。
コウボウムギに似た環境にはハマニガナが芽を出し始めています。芽は小さいもののこれを掘り起こそうとするとなかなか大変。根が浅そうに思えますが結構深くまであって綺麗に個体を取り出すことは至難の業です。十分葉が展開できればやがて黄色い小さな花を咲かせます。